壺
壺中天さん (8ec9t1oy)2022/12/16 17:34 (No.641553)削除同級生さん
私のハンドルネームに関心を寄せていただき光栄です。
40歳の頃、塾活動で安岡正篤氏について学ぶことになりました。
最初は著書を中心に基本的な事を学び、その後は塾頭の人脈や企業間の付き合いで
安岡氏に直接薫陶を受けられた方やその思いを研究続けられている研修所を訪問し
貴重な話や公演された時のテープなども視聴しました。
そんな中で感銘を受けたのが『六然』と『六中観』です。
『六中観』の4番目が「壺中有天(壺中天有り)」でこれを参考に名乗っています。
氏の著書の解説では「世俗世界の中にあって、それに限定されず、独自の世界
すなわち別天地をいう。『漢書』方衛伝・費長房の故事に出づ。」とあります。
そして『六中観』を「私は平生窃(ひそ)かにこの観をなして、いかなる場合も
決して絶望したり、仕事に負けたり、屈託したり、精神的空虚に陥らないように
心がけている」と結ばれています。
私はこんな心の持ちようには到底なれませんが、当時自分の周りを見てみると
実に多くの方が「壺中有天」の生き方を実践されているのに気づきました。
そして出来るだけ周りの方たちの隠れた良い面に気づけるように心掛け
努力していけたらいいなあと思いました。
自分自身も「壺中有天」の心の在り様になれたらいいなあと願望を持ち続け、
一方では周りの方たちの思いがけない趣味等の別天地に触れて刺激を貰えたら
いいなあと思って早や30数年が過ぎました。
私自身は周りの方たちに比して全く成長していなくて恥ずかしい限りです。