壺
壺中天さん (8ec9t1oy)2022/12/21 18:42 (No.647335)削除少し生意気なことを投稿して恥ずかしい限りですが、恥のかきついでに…
「六然(りくぜん)」は元々中国の明時代に崔後渠という人が書いた六つの然(自處超然、處人藹然、有事斬然、無事澄然、得意澹然、失意泰然)でこれを安岡正篤氏が著書の中で解説されています。その中で「これ(六然)が出来たら真の自由人である。」と、また「我々はとかく、自處紛然、處人冷然、有事茫然、無事漫然、得意傲然、失意悄然とでも言うようなことになって六然のようになるのはよほどの修練を要する。」とあります。
私自身は特に「自處超然、處人藹然」に惹かれました。「自分には一切捕らわれず脱けきっていて、人に対しては何時も和やかに好意を持つ」という意味合いだそうです。くだけて言えば「己に厳しく、他人に優しく」といったところでしょうか。
当時の自分は真逆の「自處紛然、處人冷然(己に甘く、他人に冷たい))」であると思い当たり反省させられると同時に一然でもこういった心境に近づければと思いました。
そこで年初に「一日一善」ならぬ「一年一然」と思い「自處超然」が一番難しいと感じ安直な発想でまず「處人藹然」に取り組んでみようと決めました。
ただ年末に振り返ってみると「處人藹然」なんてこれっぽっちも出来ていなくて
次の年も次の年も同じことを繰り返して今日に至っています。
今年一年を振り返ってみると周りの人たちに救われた一年です。
家族はもちろんですが医師、看護師、友人、知人、仲間からいろんな応援メッセージやエールを貰えて「失意悄然」とならずにすんだことを心から感謝しています。
周りの人たちのほうが「處人藹然」の気持ちで私に接していただいたのだと感じています。
来年の「一年一然」はそんな優しい周りの人たちに甘えることなく
自分の力でなんとか「失意泰然」の生き方を心掛けたいと思った次第です。